MESSAGE
メッセージランニングアドバイザーからランナーの皆さんへ
瀬古利彦横浜DeNAランニングクラブ総監督
記録を目指す皆さんへ〜サブスリー、サブフォーへの道〜
「横浜マラソン2017」に参加する皆さん、調子はどうですか。
サブスリーやサブフォーを目指すレベルの皆さんは、自分が今何をすべきか、わかっている方々だと思います。当然、普通の練習だけで目標を達成するのはなかなか容易なことではありません。
3時間を切るためには、長い距離を走ることはもちろん、ある程度のスピード練習が必要となってきます。インターバルトレーニングを取り入れるなど、工夫をしていく必要もあります。そうしたトレーニングを重ねることで、サブスリーを達成できる日が訪れます。それに対して、4時間を切ることは比較的簡単です。とにかく距離を踏むことです。月300km程度走れれば、確実に目標を達成できるはずです。
また、日頃から練習時間を確保できるよう心がけて欲しいです。働いている方は、平日に時間を作ることは難しいと思います。お休みの日を中心に、長い距離を走れる時間を確保して、サブスリーを狙う方であれば月に1回は30km、サブフォーであれば、25km～30kmを月1回は、是非走ってみてください。
記録を達成することは、「自分に勝つ」ということです。自分で決めた練習メニューをこなせば、メンタル面の強化にもつながります。私は、辛くても自分で決めた練習メニューは最後までやり遂げました。どんなに遅くても最後まで完走することが重要です。目標を高くもって、自分で決めたことをやり遂げる癖をつけて欲しいですね。
大会1週間前には、今までやってきた自分を信じてエネルギーを蓄えてください。なにか特別なことをしようとはせず、普段通りに過ごすことです。平常心が肝心です。そして大会で「自分に勝った！」と笑ってフィニッシュゲートをくぐってください。
当日は、スタートとフィニッシュで皆さんを応援しています。がんばってください！
大会プロデューサーからランナーの皆さんへ
坂本雄次横浜マラソン2017大会プロデューサー
“完走”をめざす皆さんへ
私は、25年間にわたり、タレントさんの24時間マラソンサポートにあたってきました。彼らの多くは、運動習慣はおろか、日常で歩く習慣も少ない。さらに超多忙な毎日でトレーニング時間の捻出すらままならない。しかし、わずか数カ月の練習で100km前後の距離を見事に走り切る…ほんとに不思議ですが、実はこれこそがランニングの魔力だと考えます。
なぜなら「走ること」は、カラダの所作のひとつ。特別なことじゃないんです。例えばエレベータではなく階段をつかう、今日は隣駅まで歩いてみる、ゴロゴロしてた休日をハイキングに出かけ汗を流す。こんな“意識改革”の延長線に「走ること」があります。カラダを動かすことに慣れたらウォ―キング。ウォ―キングが馴染んできたらジョギングへと。10分でも20分でもいい。1日さぼっても次の日にやればいい。無理なく習慣にしていくことが大切です。同じように初心者の皆さんにとってのマラソンは、「自身の走力で、42.195kmという距離をいかに無理なく配分できるか」が、何よりも大事なのです。
また、ランニングを続けていると色んなイイコトがあります。季節で変わる朝や夜の空気を感じることができます。自分の体力や体調がわかるようになります。食事への配慮も自然にするように。また、大会で訪れた土地に、思わぬ魅力を発見するなど、その効用は思いがけなく多いものです。
このたび、横浜マラソン2017で得た「走ること」との出会い、存分に活かしてみましょう！10月29日のフィニッシュ地点でお待ちしています！―24時間マラソン歴代ランナーの感涙の意味、きっとあなたにも感じてもらえると信じています。
