RUNNERランナー
メディカル情報
1.マラソンに潜むリスク
マラソンは心停止が起きる可能性のあるスポーツです。国内において1万人以上のマラソン大会では、残念ながら心停止が発生しています。国内のフルマラソン大会(対象とした8大会)では5万人に1人の割合で心停止が起きているというデータ(※)もあります。
自分には関係ない!と思うことが事故につながります。自分の身体と向き合って、賢く!元気に!ランニングを楽しみましょう。横浜マラソン2019は、大会に参加いただくランナーの皆様にとって、今後の健康づくりに役立つ大会を目指します。
※我が国のマラソン大会における心停止の分析(2012年国士舘大学)
2.あなたの練習方法はどのタイプ?
- 「あまり練習ができそうもないけれど何とかなるから大丈夫!」というタイプの方へ
練習した分だけ楽しむことができるのがマラソン。ぶっつけ本番ではとても危険です。はじめは歩くだけでも結構です。少しずつ身体を動かす習慣を身につけてください。歩くことから始め、週3回は身体を動かすことを目標に、練習を習慣にしましょう! - 「私はずっと走っているから大丈夫!そんなの関係ない!」というタイプの方へ
心停止の症例は、実はよく練習しているこのようなタイプの方に起きています。このエントリーをきっかけに、これから長くスポーツを楽しむために、一度ご自身の身体をチェックして、自分のもつリスクを知ってください。
3.マラソンを走る前に、かかりつけ医に相談しましょう。
リスクファクターとは
これらのうち該当するものが1つでもあれば、該当するものが無い方に比べ心停止のリスクは5倍になります。
該当するものが3つ以上あると、高い確率で心停止が発生する可能性があります。
こんな方も
特に以上のような症状がある方は必ずメディカルチェックを受けましょう。
4.「横浜マラソン2019」救護所体制について
ランナーの安全を守る救護体制~総勢900名超の救護スタッフ体制
横浜マラソン2018実績
沿道で皆様を見守るBLS(一次救命処置)隊は皆、一次救命講習を受講したボランティアさんです。身体に異変を感じた時はすぐに声をかけてください。元気なランナーのみなさんは笑顔をお願いします。
モバイルAED隊とは?
自転車で移動をしながら、AEDと無線機を持ち、コース上を巡回するスタッフです。「横浜マラソン」では、2人1組体制で巡回しています。
救護所の目的
救護所では緊急の事態に対して命を守るための一次救命活動を優先します。救護所で処置を受けた場合は失格となる場合があります。治療やマッサージ、消炎スプレー・湿布等のサービスは行っておりませんので、必要な方はご自身で用意してください。
ランナーの命をまもる!
横浜マラソンは、国内のマラソン大会では随一の医療救護体制でランナーの安全をサポートしています。その一つとして、ランナー急変時にBasic Life Support(BLS)を行うことができるBLS隊員をマラソンコース上に配備しています。ボランティアから構成されるBLS隊員は、事前に3時間の講習会を受講し、心肺蘇生や無線通信の方法を習得します。質の高い救護ボランティアと力を合わせて、全てのランナーの命をまもります。
5.熱中症対策について
ランナーの皆様、必読です!
近年の予測不能な気候状況により、11月開催のマラソン大会でも熱中症のリスクがあります。当日の気温や湿度、ランナーの体調次第では誰にでも起こりうる病気です。是非こちらの「横浜マラソン2019における熱中症対策」をご覧の上、安全にマラソン大会完走を目指してください。